紙芝居をつくる

今までの活動経緯を振り返ります。

2015年4月に財団に転籍し、教育活動を始めるにあたり、 最初に作ったのが、紙芝居です。

とにかく何かつくってみよう。そして、自分が何を伝えたいのか考えよう。

「走りながら考える」という会長の言葉を習って、考えるより先に手を動かしました。


私は、児童文学・絵本がとても好きで、幼少時から繰り返し読んでいる本が多くあります。

読む年齢によって気付きが異なり、毎回新鮮な気持ちで読めます。

読み継がれる児童文学のように、

国や時代を超えて、人の心の中にある普遍的な要素を、表現してみたい。

そうして、下手の横好きで、この紙芝居を作りました。


この紙芝居に強い影響を与えたのが、澤上篤人会長の「長期投資」の考え方と、岡本和久さんの「お金は感謝のしるし」(著作『「お金、仕事、投資、生き方」の授業』)という考え方です。


ストーリーは、お遣いにいった男の子が、様々な人から「ありがとう」と言われる話しです。

お金を渡す、商品を受け取る。渡したお金が、誰かの役に立つ。相手も自分も嬉しい。

「お金ってなに?」「お金を手放した先のことを想像する」この要素を形にしたらどうなるかな。と考えながら作りました。


これを眼をキラキラさせて聞いてくれたのが、山森彩香さんと樋口まりもさんです。

山森さんは、グループのソーシャルキャピタルプロダクションに入社したばかりで、学生の頃、途上国で保健支援活動を行う団体を立ち上げた、可愛いくて優しい姿から想像がつかないくらいの実行力のある女の子。樋口さんは、さわかみグループにインターン生として入ってきたばかりで、真っ直ぐ素直に育ったということが全身から分かる、バスケ一筋スポーツ大好きな女の子。

2人は、真っ直ぐに「紙芝居」を見て聞き、共感してくれました。


2人の真っ直ぐな気持ちに触れるたびに、ハッとし初心に立ち返ります。

2人とも、今をしっかり生きる尊敬する後輩であります。

試行錯誤しながら作るのが、本当に楽しく、時間を忘れて集中しました。

この紙芝居をつくることで、自分が伝えたいメッセージが見えてきました。

結局、この紙芝居は、2名にしかお披露目しませんでした。